<自宅での介護負担軽減>
立ち上がり、立位活動、屋内移動の能力向上に向けたリハビリテーションを行います。ご自宅の生活環境の中で練習する訪問リハビリだからこそ、練習の成果が結びつきやすくなります。また、ご家族への介護方法の指導も行います。
<外出の獲得など生活の充実>
体力を踏まえて、どの程度の範囲まで外出ができるを安全確保した中で拡大していきます。
<誤嚥性肺炎の予防>
咀嚼や飲み込み(嚥下)の練習により、安全に食事を摂取することや水分や食事の形態(トロミ、ペースト等)の制限が緩和して、おいしい食事習慣獲得を目的とする。
<麻痺した上肢機能訓練>
麻痺の根本的な回復は、ある程度の限界がありますが、着替えの際に痛みが出ない上肢を目指す等、生活に負担が出ない状態への回復を目的とすることがあります。
腰痛の原因によっては、まったく逆の対応をすることがありますので、整形外科の先生の診断で指示を頂いています。
原因疾患の代表例は、椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症などがあります。
腰は上半身の土台となるため、2足歩行で活動する上では、ストレスになりやすい場所です。疾患名から症状が発生するメカニズムがある程度推察されるため、その状態が改善し、痛みが緩和するような理学療法プログラムを実施します。
ひざは、体重を支える部位になるため、痛みが生じると起立・立位活動に大きな支障をもたらします。生活の基本となる移動が困難となりますので、早期治療、解決が望まれます。
原因疾患の代表例は、変形性膝関節症が高齢者に多くみられます。
整形外科の先生の治療方針によって、手術後のリハビリテーション、手術をしない(保存療法)場合がありますが、ひざのお皿(膝蓋骨)の動きの柔軟性や膝関節の動きの様子、周囲の筋肉の様子から普段の起立、歩行、階段昇降時の姿勢から負担のかかり方を見極めて理学療法プログラムを実施します。
摂食嚥下リハビリは、口から食べることの重要性を確認し、安全に、必要な栄養を十分に摂取できるようになることを目指して取り組んでいます。食べることの苦痛を軽減し、楽しみのある食事を目指しています。
最近では、虚弱性が増大した状態をフレイルといい、また筋肉量が減少した状態をサルコペニアと呼び、適切な栄養と運動療法を行うことで、改善できるとされています。
当事業所では、運動療法とともに摂食の評価と嚥下の評価をもって、リハビリを取り組みます。
摂食リハビリ
先行期から準備期(咀嚼)にかけて、食べ物を咀嚼して唾液と混ぜ合わせて飲み込める状態(食塊)にするところを取り組みます。
○一口量が多すぎないか
○詰め込みすぎていないか
○歯で食べ物を小さくできるか
○唾液が分泌され、混ぜられるか
嚥下リハビリ
口腔期から舌の上に集められ、口腔(こうくう)、咽頭(いんとう)の協同運動によって食道を経て胃に送られる過程を嚥下といいます。その一連の過程に問題がある場合は、嚥下リハビリを行います。
○飲み込みにくそうか
○食べた物が鼻に行かないか
○飲み込みにくくないか